ウォシュレットから水が出ない場合の修理方法・対処法とは?水が出ない原因についても解説!

この記事の監修者

有限会社安田製作所 代表取締役
東都住設協同組合 代表理事
安田 篤司
保有資格
- 建設業関連 監理技術者
- 管工事全般 1級管工事施工管理技士
-
ガス関連
ガス消費機器設置工事監督者
ガス可とう管接続工事監督者
日本ガス協会内管工事士 -
水まわり関連
給水装置工事主任技術者
排水設備工事責任技術者 - 電気関連 第二種電気工事士
ウォシュレットは、トイレを快適に利用するため、もはや必要不可欠なアイテムとなっています。そんなウォシュレットですが、ある日突然水が出なくなるトラブルに出くわすことがあるのです。そのまま放置してしまうと、衛生面の問題やさらなる故障のリスクを招くおそれがあります。
本記事では、ウォシュレットから水が出ない主な原因を中心に、自分でできる修理方法・対処方法などを解説していきます。

ウォシュレットから水が出ない原因とは?

なぜウォシュレットから水が出なくなるのか、その原因を知りたい方も多いはずです。本項目では、ウォシュレットから水が出ない原因についてまとめました。
フィルターやノズルの目詰まり
ウォシュレットが水を出さない原因として、フィルターやノズルの目詰まりが挙げられます。水道水にはカルキやゴミが含まれることがあり、これらがフィルターに詰まってしまうことで、水流を妨げてしまうのです。
ウォシュレットのノズルの先端にも汚れやカルキがたまっていくと、水圧が低下し正常に動かなくなります。目詰まりは定期的なケアをしないと起こりやすいため、注意が必要です。
ウォシュレットそのものの寿命

ウォシュレットにも寿命があり、おおむね7~10年程度とされています。毎日利用する場所だからこそ、長期間使用していると内部の部品の劣化は避けられません。水を供給するポンプやバルブ、ノズルなどは故障しやすい部品と言えます。
部品が劣化すると、正常に水を流すことができなくなり、段々と不具合が出始めます。不具合があるのをわかりつつ、ごまかして使っていく中でいきなり水が出なくなる事態が生じるのです。
リモコン・操作パネルの電池切れや不具合

ウォシュレットを使う際は、基本的に壁に備え付けのリモコンや操作パネルを用います。本体にも操作できるボタンはあるものの、座った状態では使いにくいため、リモコンなどが便利です。
リモコンなどは電池や内部バッテリーで動いており、電池が切れてしまうと、リモコンが反応せず、ウォシュレットが使えなくなります。また、毎日使っていく中でボタンを強く押してしまって反応しない不具合も出てきます。
センサーの故障
ウォシュレットにはさまざまなセンサーがあります。人が座ったことを感知するセンサーを始め、快適に利用するためのものが目立ちます。このセンサーが故障してしまうと、誤作動を起こし、ウォシュレットから水が出ない事態を招くことがあるのです。
一方、何らかの理由でセンサーが汚れていても誤動作を引き起こすことがあります。エラーが頻発するとスムーズに使えなくなるため、早急な対応が必要です。
ウォシュレットから水が出ない原因を確認する方法

ウォシュレットから水が出ないのは何が原因なのか、すぐに判断するのは大変です。本項目では、水が出ない原因を確かめる方法を解説します。
フィルターやノズルの目詰まりを確認する方法
ウォシュレットから水が出ない場合、まずは給水フィルターとノズルの可能性を疑っていきます。操作パネルなどで、水を流すボタンが使えれば少なくとも操作パネルが原因でないことは明らかです。
座ってみてモーターが動き出せば、センサーも正常に動いていると言えます。あとは寿命やフィルターなどの問題です。フィルターにも種類があり、脱臭用や水道用などがあります。これらは簡単に取り外せるようになっており、説明書を見れば一般の人でも簡単に外せます。
水道用のフィルターを取り外して汚れやカルキが詰まっていないか確認し、汚れている場合には掃除をしてみて、再度戻して確認していきます。
ウォシュレットの寿命を確認する方法

ウォシュレットの寿命を確認する方法は、トイレ本体のどこかに書かれている製造年や型番などから判断します。最後に定期検査をした時期から何年が経過しているのかを確かめることも大切です。7~10年以上使い続けている場合には寿命の可能性が考えられます。
メーカーの保証期間内であれば無料で修理を行ってくれることもあるため、保証書や説明書は大切に保管しましょう。
リモコンや操作パネルの電池切れを確認する方法
ウォシュレットのリモコンが反応しない場合、まずは電池の確認を行います。電池切れであれば、電池の交換で解決します。
一方、電池を交換しても反応しない場合は、操作パネルの不具合が考えられます。その場合は、修理が必須であり、メーカーに電話を行って、修理依頼を出すようにしましょう。
センサーの故障を確認する方法
まずはセンサーの場所を確認し、センサーの汚れを確かめましょう。念のため、ふき取ってから再度座ってみて、センサーの動作を確認します。
それでも改善しない場合は一度ウォシュレットの再起動・リセットを行い、再度確認を行います。故障が続く場合にはセンサーが原因である可能性が高く、プロに修理依頼をするほかありません。
ウォシュレットから水が出ない場合の修理方法

ウォシュレットから水が出ないまま使うと、色々と不便さがあります。水が出ないとわかったら、すぐに修理をしましょう。本項目では修理方法について解説します。
フィルターやノズルの目詰まりの場合
フィルターやノズルが目詰まりしている場合、ウォシュレット本体のフィルターを取り外し、汚れやカルキをきれいに掃除することで対応できます。また、ノズルの先端を引き出して掃除を行うことも可能です。
ノズルの先端を掃除する際は、電源を切った状態にしてから引き出します。電源がついた状態で引き出そうとすると故障の原因になるため、注意が必要です。これらの掃除だけで水が再び流れればOKです。
リモコンや操作パネルの電池交換
リモコンの電池が切れている場合は、電池交換が最も簡単です。電池切れであれば、モニターに電池切れのマークが出たり、光の点滅で知らせてくれたりします。
リモコンを取り外し、リモコンの背面にある電池カバーを外して、電池を取り出して新しいものと交換します。作業自体は誰でも簡単に行えるものです。それでも動かず、センサーなどが正常に動く場合には、リモコンなどの不具合の可能性が考えられます。リモコンの不具合はメーカーへの修理依頼が一番無難な解決策です。
センサーの場合
センサーエラーが原因の場合、まずはセンサー部分が汚れていないか確認します。汚れが付着している場合は、柔らかい布で優しく拭き取ります。リセットボタンがある場合は、リセットを試みましょう。それでも問題が解決しない場合、センサーの故障が考えられます。
ウォシュレットから水が出ない場合の対処法

ウォシュレットから水が出ない場合、故障を疑うのが普通です。一方で故障ではないケースもあります。本項目では、水が出ない場合の対処法をまとめました。
給水栓(止水栓)の確認
何らかの理由で給水栓(止水栓)を閉めてしまい、そのことをすっかり忘れた状態で使おうとした時、水が出ない状態となります。色々な故障を疑う前に、まずはウォシュレットの近くにある給水栓・止水栓がしっかりと開いているか確認しましょう。
フィルターやノズルの掃除
水流が悪くなる原因として、給水フィルターやノズルの目詰まりが想定されます。フィルターのお手入れは少なくとも半年に1回は必要とされていますが、そもそも1回もお手入れをしたことがなく、放置したままという方も珍しくありません。
日々利用する中でフィルターやノズルに汚れがたまりやすいため、定期的な掃除をするだけで、水が出なくなる事態を避けられます。
リモコンや操作パネル、センサーのチェック

リモコンや操作パネルの電池切れ、センサーのエラーなども水が出ない原因になりやすいため、これらの確認は必須です。定期的に電池の交換を行うほか、力いっぱい押さずに、丁寧に利用することを心掛けることも大切です。
ウォシュレットに搭載されたセンサーも、汚れなどが原因で誤作動を起こすため、定期的に掃除を行い、きれいな状態を保ちましょう。
ウォシュレットから水が出ない場合は自分で修理できる?

ウォシュレットは一種の家電製品であり、精密機械でもあります。そのため、内部の部品の劣化などが原因だと、自分で修理を行うことは非常に厳しいでしょう。そもそも水が出ない原因がどこにあるのかを探るのが大変な場合もあります。
フィルターのお手入れや電池の交換程度で解決できれば何の問題もありません。それでも解決しない場合には、基本的にプロへ依頼するのが確実です。
ウォシュレットから水が出ない場合はプロへ相談を!

ウォシュレットは新たに設置するだけで物によっては10万円以上もする高価な設備であり、無理に修理を試みて壊してしまうリスクは避けなければなりません。そのためにもメーカーや専門のプロへの修理・点検依頼が必要です。
プロの技術者は、原因を正確に診断し、適切な修理や部品交換を行ってくれます。また、メーカー保証やアフターサービスが適用される場合もあるため、保証を確認してから依頼することをおすすめします。保証期間内であれば無料で対応するので、余計な出費を気にしなくて済むでしょう。
修理の目安となる費用は、メーカーによって異なるものの、ノズルから水が出ないなどのケースでは20,000円からが相場となります。
まとめ
ウォシュレットから水が出ない場合、まずは給水栓の確認やフィルター、ノズルの掃除、リモコンの電池交換を試してみましょう。
しかし、内部のポンプやバルブ、センサーの故障が原因である場合、自己修理は難しいため、メーカー、専門のプロに相談するのが最適です。プロに依頼すれば、正確な原因診断と適切な修理を受けることができ、無駄なリスクを避けられます。
ウォシュレットは高価な設備なので、早めに専門家に依頼することをおすすめします。
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