洗面台から水漏れする4つの原因とは?応急処置や対処方法、プロに依頼する目安について徹底解説!

この記事の監修者

有限会社安田製作所 代表取締役
東都住設協同組合 代表理事
安田 篤司
保有資格
- 建設業関連 監理技術者
- 管工事全般 1級管工事施工管理技士
-
ガス関連
ガス消費機器設置工事監督者
ガス可とう管接続工事監督者
日本ガス協会内管工事士 -
水まわり関連
給水装置工事主任技術者
排水設備工事責任技術者 - 電気関連 第二種電気工事士
洗面台は、毎日の身だしなみや手洗いに欠かせない設備です。一方で、長年使っていく中で水漏れなどのトラブルが発生することがあります。水漏れを放置してしまうと、床材の腐食やカビの発生などを招くだけでなく、集合住宅であれば下の階の住人に被害をもたらすことになってしまいます。
本記事では、洗面台から水漏れする主な4つの原因をはじめ、応急処置の方法や対処法、プロに依頼すべきタイミングについて詳しく解説しています。

洗面台からの水漏れを放置するとどうなる?

洗面台からの水漏れを放置すると、さまざまな悪影響が生じます。トラブルに発展する可能性などを考えると、洗面台からの水漏れを発見したら、放置せずに早急に対処することが求められます。本項目では、主な影響をまとめました。
床材の腐食や劣化
洗面台からの水漏れを放置すると、床材が水に浸かって腐ったり劣化したりする可能性があります。特に木材などの素材は水に弱く、見た目には分からなくても内部から痛みが進行することがあります。
床材が腐ってしまうと、補修や張り替えが必要になり、場合によっては大掛かりな工事に発展し、その分、費用も多くかかりやすくなるでしょう。
カビや悪臭の発生

水漏れの影響で、洗面台周辺に湿気がたまりやすくなり、カビが発生しやすくなります。カビが発生することで、周囲にカビの胞子が飛び散りやすく、アレルギーや喘息などの健康被害を招くことがあります。
一方、カビが繁殖するとカビならではの悪臭が出やすく、衛生環境が悪化します。カビ取り作業は時間がかかり手間もかかるので、なるべく早く対処することが重要です。
建物全体へのダメージ
水漏れが続くと、床下や壁の内部にも水が回り、建物全体にダメージを与えることがあります。特に、木造住宅では柱や土台が腐食してしまい、耐久性の低下につながることもあるでしょう。
集合住宅の場合には、階下への影響もあり、最悪の場合は漏水、漏電といった被害につながり、取り返しのつかない事態も生じます。水漏れを放置することは絶対に避けなければなりません。
洗面台から水漏れする4つの原因

洗面台から水漏れをする原因として、大きく分けて4つ考えられます。本項目では、主な原因をまとめました。
ホースの劣化
洗面台には排水用のホースなどが使われていますが、長年の使用によりホースのゴムや樹脂部分が劣化し、ひび割れや裂け目が生じることがあります。
特に、洗面台では熱湯や冷水など頻繁に温度の変化が起こりやすいため、劣化が早まる傾向にあります。劣化したホースは徐々に水漏れを引き起こし、目に見えない場所で被害が進行する場合もあるため、注意が必要です。
排水パイプや給水管の接合部のゆるみ

洗面台の排水パイプや給水管は、接合部がナットやパッキンで固定されています。ナットやパッキンは振動や経年劣化によってゆるむことがあります。
接合部がゆるんでしまうと、わずかな隙間から水がにじみ出し、徐々に漏れが広がることもあるのです。特に給水管の水漏れは水圧がかかっていて勢いよく水が出てくるケースもあるため、早急な対応が求められます。
排水パイプのズレや痛み
洗面台の下にある排水パイプは、長年の使用によって劣化してしまうケースや衝撃などで排水パイプにズレが生じるケース、パイプの素材自体が痛んだりする場合があります。ズレた部分から水が漏れ出すと、洗面台下の収納部分や床に水たまりができてしまいます。
洗面台の下は収納スペースになりやすく、収納する中で排水パイプに衝撃を与えてしまい、ズレてしまうこともあるでしょう。そのため、収納時には細心の注意を払うことが求められます。
排水パイプや排水管のつまり
洗面台では、髪の毛や石鹸のゴミなどが流れ込み、排水パイプや排水管が徐々につまることがあります。つまりが進行すると、水が正常に流れず逆流し、接続部から水漏れを起こす原因になります。
洗面台の水漏れを見つけた場合の応急処置

洗面台の水漏れを発見した際には、早急に応急処置を行う必要があります。水漏れを見つけた際にすぐ行うべきことをまとめました。
水道の元栓を閉める
洗面台の水漏れを発見したら、最初に水道の元栓を閉めます。元栓を閉めることで水の流入を防げるため、これ以上の水漏れを阻止できます。
洗面台の下に止水栓が付いている場合は、止水栓を閉めることで防げます。元栓・止水栓を閉めてから漏れ出ている場所を確認しましょう。
タオルや雑巾で水を受ける

水漏れを見つけたら、これ以上漏れている水が広がらないようにすることが大切です。その場合、タオルや雑巾などを使って水を受けたり、漏れている場所に巻きつけて一時的に水を吸収させたりすることが求められます。
洗面台の下の収納スペースや床材は水に弱く、水漏れを放置すればカビの発生などさまざまな事態を招くため、素早い対応が重要です。
接合部を締められる場合には締める
洗面台の水漏れの原因が、パイプやホースの接合部のゆるみだった際には、自宅に工具があれば、工具を使ってナット部分を締めましょう。モンキーレンチなどを用いてしっかりと締め直すことで、水漏れを止められます。
注意すべき点としては、接合部を無理に締めすぎると接合部の部品などが破損するリスクがある点です。力加減がわからない場合には、プロに依頼を行って、対処してもらうのが確実です。
洗面台の水漏れを防ぐ対処法

洗面台の水漏れが生じると、後処理が非常に大変です。そのため、水漏れを防ぐ対処法を日頃から実践することがとても重要と言えます。本項目では、洗面台の水漏れを防ぐ対処法についてまとめました。
パッキンやホースの交換
洗面台における水漏れの原因が接合部のパッキン劣化やホースにある場合には、部品の交換がおすすめです。ホームセンターなどで自宅で用いられている洗面台のパッキンやホースがあれば購入し、古い部品を取り外して新しいものに付け替えます。
交換作業はそこまで難しいものではない一方、正しく交換をしなければ、ヒューマンエラーが原因で水漏れが生じることになります。パッキンやホースの交換が不安な場合にはプロに依頼することをおすすめします。
排水トラップの掃除やつまりの除去

排水パイプ内のつまりが原因である場合には、排水トラップの掃除を行うのが効果的です。カーブになっている部分もある排水トラップ中には、髪の毛や石鹸のカスなどさまざまな汚れがたまっています。これらの汚れを取り除くことで、排水の流れが改善され、水漏れも収まりやすくなります。
ちょっとしたつまりであれば、パイプクリーナーを活用することでつまりを除去できるでしょう。一方でパイプクリーナーを活用しても完全にはつまりを除去できない場合もあります。その場合はプロに依頼して徹底的に除去してもらうことがおすすめです。
洗面台からの水漏れは自分で修理できる?

洗面台からの水漏れは、原因によっては自分で修理できる場合もあります。例えば、ホースやパッキンの劣化、接合部のゆるみが原因であれば、ホームセンターなどで部品を購入し、工具を使って交換・締め直しすることができます。
排水パイプのつまりも、軽度であれば市販のパイプクリーナーやラバーカップを活用することで、つまりを改善することは可能です。しかし、適切な方法で部品の交換や締め直しを行う必要があるほか、間違ったやり方だと更なるトラブルを招くことも考えられます。
そもそも排水パイプに亀裂があったり、奥の排水管までダメージが及んでいたりする場合は、自力での修理は難しいでしょう。無理に作業を進めれば、取り返しのつかない事態を招いてもおかしくありません。不安な場合には、無理せずプロに依頼するのが安心です。
洗面台の水漏れがあった際にプロに依頼する目安

洗面台の水漏れでプロに依頼する目安としては、水漏れの原因が特定できない場合や、自力での修理が難しい場合です。特に、排水パイプや給水管の亀裂、床下まで水が回っているようなケースは、早めにプロに依頼を行って対処を求めるのが無難です。
水漏れの量が多かったり、複数箇所から漏れていたりする場合も、プロに依頼をしないと適切な処置ができない場合があります。軽い水漏れがあったとしても、原因がはっきりとしないと、より酷い水漏れにつながることも十分に考えられます。
プロに依頼をする場合でも、簡単なものなら10,000円に満たない額で対処してもらえるため、水漏れを発見したらまずはプロに依頼するのがおすすめです。
まとめ
洗面台の水漏れは、ホースの劣化や接合部のゆるみ、排水パイプのズレやつまりなど、さまざまな原因で発生します。軽度なものであれば応急処置や自分での修理も可能ですが、原因が特定できない場合や被害が広がっている場合は、早めにプロに依頼することが大切です。
水漏れを放置すると建物全体に悪影響を及ぼす恐れもあるため、早期発見・早期対応を心がけましょう。
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