ガスコンロの簡単な掃除方法とは?頑固な焦げつきやサビ、油汚れを落とす基本の手順やコツを解説!

この記事の監修者

有限会社安田製作所 代表取締役
東都住設協同組合 代表理事
安田 篤司
保有資格
- 建設業関連 監理技術者
- 管工事全般 1級管工事施工管理技士
-
ガス関連
ガス消費機器設置工事監督者
ガス可とう管接続工事監督者
日本ガス協会内管工事士 -
水まわり関連
給水装置工事主任技術者
排水設備工事責任技術者 - 電気関連 第二種電気工事士
日々の生活で炊事を行っていくと、どうしても汚れていくのがガスコンロです。掃除をするのが面倒だからとついつい放置していると、頑固な焦げつきやサビ、油汚れなどが付着し、大掃除の時に面倒な思いをする人も多いのではないでしょうか。
本記事では、ガスコンロの簡単な掃除方法を中心に、各種汚れを落とすための基本手順やコツ、予防法などをまとめました。
ガスコンロの掃除をする前に知っておきたい汚れの原因

ガスコンロは炊事で利用する中でどんどん汚れていきます。本項目では、ガスコンロが汚れる原因についてまとめました。
吹きこぼしなどで起こる焦げ
ぐつぐつと鍋を沸騰させた時についつい沸騰させすぎて鍋の中のお湯などが出てきてしまう場合があります。また、調理中にフライパンから食品の一部が飛び出してしまうこともあるでしょう。こぼれたものが火にあぶられ、結果として焦げが生じます。
焦げは蓄積されていき、頑固な焦げつきとなってしまいます。裏を返せば、焦げて間もない段階であればすぐに対処をすることできれいに落とすことが可能なのです。
炒め物などで生じる油汚れ

炒め物をする場合や揚げ物を作る場合において、油が跳ねて周囲に飛び散ることが考えられます。この時の油汚れにも注意が必要です。
油汚れを放置すると、油そのものが固まってしまい、落ちにくい汚れになってしまいます。焦げと同じく、すぐに拭きとれば何ら問題はありません。
ガスコンロの掃除をすべき理由

そもそもなんでガスコンロの掃除をすべきなのか、その理由を以下にまとめました。
- 火事の原因になる可能性がある
- カビが生える可能性がある
- ガスコンロが劣化してしまう
ここからは、上記の理由について解説します。
火事の原因になる可能性がある
ガスコンロの汚れを放置することで火事の原因になる可能性があります。例えば、煮こぼれでガスコンロが汚れ、目詰まりを起こしてしまい、何度も点火を試みたところ、たまったガスに引火してしまい、大けがを負ってしまう事象が実際にありました。
独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センターの調査によると、ガスコンロの汚れによる事故は5年間で164件も起きており、火災事故につながり、死亡につながったケースもあります。参照:独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター
ガスコンロの掃除は清潔に保つ意味合いもありますが、安全にガスコンロを使い続けるという意味でも絶対にすべきことであると言えます。
カビが生える可能性がある

油汚れを原料としてカビが生える可能性があるため、注意が必要です。高熱にさらされやすく、カビが生えないのではないかと思いがちですが、実際には油汚れなどを原料としてカビは生えます。
カビが生えると衛生的な状態ではなくなってしまうので、カビが生えることを防ぐには常に掃除を行うのがおすすめです。
ガスコンロが劣化してしまう
ガスコンロの汚れがガスコンロの劣化につながるのも大きな理由です。基本的にガスコンロは金属でできた部品が中心となり、油汚れなどを放置することはサビを作りやすく、劣化につながりやすいです。
ガスコンロの寿命は本来製造から10年程度とされていますが、多くの家庭において10年ごとにガスコンロを交換するケースは少ないでしょう。普通に使っても10年で寿命を迎える中、油汚れを放置してしまうことでより早めに寿命を迎えてしまう可能性も考えられるため、定期的な掃除が必要です。
ガスコンロの各種エリアの汚れを落とす掃除の基本手順

ガスコンロが汚れる場所はさまざまで、それぞれに理想の掃除の仕方があります。ここからはガスコンロのエリア別での掃除に関する基本手順をまとめました。
五徳
五徳を掃除する際には、前もって重曹水を作っておくところから始めます。五徳を外したら、重曹水をつけて5分程度放置し、水で洗い流します。あとはスポンジで軽くこすっていくと、汚れが落ちるので乾拭きして乾かしたら完了です。
あまりにもゴシゴシとこするとサビを誘発してしまうため、あくまでも軽くこするのがコツです。重曹水は他の場所の汚れを落とす際に活用できるので、ある程度多めに作っておきましょう。
天板

天板は五徳を外した状態にしてから掃除を進めていきます。重曹水を吹き付ける方法や粉の重曹をそのまま撒いて掃除を進める手があり、確実に汚れを落とす際には粉の重曹を撒いて行うのがおすすめです。
重曹を撒いたらアルミホイルなどで汚れを軽くこすりつつ、少し水で濡らしてから再度こすると汚れが落ちます。あとはそれをふき取っていくことできれいになります。重曹水を吹き付けて一定時間放置させてから拭き取るという手もおすすめです。
グリル
魚を焼く際に用いるグリルは、まずグリルをコンロから外し、その後、魚を焼く網も外した状態にします。受け皿が残るため、そこに重曹を入れてからお湯を入れます。網に関しては網が入るトレイなどを用意し、そこにお湯と重曹を入れてだいたい10分近くつけ置きしましょう。
あとは頃合いを見てお湯などを洗い流し、スポンジを使ってこすると、汚れが落ちます。グリルは油汚れがより付着しやすく、頑固な汚れがつきやすい部品の1つです。頑固な汚れが多い分、発火につながりやすい場所でもあるため、1か月に1度行うだけでなく、グリルを使ったらすぐに水につけておくのがおすすめです。
バーナー

バーナーの場合は重曹水を吹き付けて歯ブラシでこすっていくのがいいでしょう。バーナーには多くの溝があるため、スポンジよりも歯ブラシの方が汚れを落としやすいからです。重曹水を吹き付けて溝に詰まった汚れや焦げを落としていきます。
バーナーは目詰まりを起こしやすく、汚れを放置すると事故を誘発するため、しっかりと歯ブラシを使って汚れを落としていきましょう。
ガスコンロの掃除を楽に行うコツ

仕事をしながら炊事も行う方が増えている中で、掃除も行うとなると負担が増えすぎて大変です。できればガスコンロの掃除を楽に行いたいと思う方も多いのではないでしょうか。本項目では、ガスコンロの掃除を楽に行うコツを解説します。
多少面倒でも使用後はきれいに拭く
頑固な汚れ・焦げ付きを防ぐには、多少面倒でも使用後にきれいに拭くのが確実です。常に汚れを拭き取っておけば、頑固な汚れ・焦げ付きになりにくく、大掃除をする際にも手間をかけずに済みます。
一度にまとめて掃除をしようとすると色々な手間がかかるものですが、日頃から少しでもケアをしておくだけで、大掃除も楽になります。
お酢やビールなどを活用する

ガスコンロを掃除する際に重曹を活用することで楽に掃除が行える一方、わざわざ重曹を買いに行かなくてはいけない手間があります。そこでおすすめなのはお酢やビールといったもので代用する方法です。
お酢にはクエン酸が入っているため、お酢と水を1対1で割ってから使うことで、コンロの汚れに効果を発揮します。またビールには汚れを浮かす効果があるため、残ったビールを使って掃除を行うときれいになります。重曹もドラッグストアに行けば簡単に手に入りますが、お酢やビールといった身近なものでも代用は可能です。
ガスコンロの掃除を行うべき頻度

ガスコンロの掃除はおおよそ月1回行うのが理想とされています。とはいえ、毎日の炊事終わりに掃除を行っておくと、月1回の掃除においてまとまった時間をかけずに済むことから、大掃除的に行うのは月1回で、毎日できる範囲でも行っていくのが理想です。
また五徳の場合は週1回行うのがおすすめです。五徳はつけ置きができるため、重曹などが入った容器の中に五徳をつけておいて汚れを落としやすい状態にするのがいいでしょう。
頑固な汚れは日々の炊事の中でたまっていくものなので、日々の炊事終わりにリセットをするような形にしておけば、掃除の頻度をある程度緩やかにすることも可能です。
ガスコンロの掃除は専門家に任せるのも手

ガスコンロの掃除に時間をかけていられない、掃除が面倒という方は専門家に依頼するのも1つの方法です。専門家に依頼をすれば、きれいに仕上げてくれるほか、ガスコンロを傷つけることなく、安全に扱いながら掃除をします。
また、専門家によってはガスコンロを分解して洗浄を行うサービスもあります。内部にあるカビ・汚れをしっかりと落とせるため、内側も外側もきれいになるため、本格的にガスコンロをクリーニングしたい際は専門家に依頼することがおすすめです。
まとめ
ガスコンロはきれいにしておくことで見た目にもいいのは当然ですが、安全や事故防止という観点からも掃除は必須です。ガスコンロの汚れが原因で火災になるケースが全国で起きているからこそ、この機会にしっかりと掃除を行いましょう。
重曹など簡単に手に入るもので掃除はできるため、あとはちょっとした手間をかけてお休みの日に、ガスコンロを含めた大掃除をしてみてはいかがでしょうか。
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