トイレ詰まりの直し方!自分でできる直し方や修理を頼む時のポイント、詰まりの原因と放置NGの場合も解説
この記事の監修者
有限会社安田製作所 代表取締役
東都住設協同組合 代表理事
安田 篤司
保有資格
- 建設業関連 監理技術者
- 管工事全般 1級管工事施工管理技士
-
ガス関連
ガス消費機器設置工事監督者
ガス可とう管接続工事監督者
日本ガス協会内管工事士 -
水まわり関連
給水装置工事主任技術者
排水設備工事責任技術者 - 電気関連 第二種電気工事士
ある日突然トイレが詰まってしまい、便器の中の水がどんどん上がってくる経験をした方もいるのではないでしょうか。トイレ詰まりは一度経験するとトラウマになってもおかしくないですが、事前にトイレ詰まりの直し方を知っておいて損はありません。
本記事では、トイレ詰まりの直し方を中心に、症状やトイレ詰まりの原因、放置NGのケースなどをご紹介していきます。
トイレ詰まりの直し方を知る前に確認しておきたい主な症状
トイレ詰まりの直し方を知る前に、まずはどんな症状があるのか、トイレ詰まりの主な症状をご紹介します。
流れずに水位が上がる
本来、トイレの水を流せば水流が生まれてトイレットペーパーと共に流れていきます。しかし、レバーを動かしても水流が生まれず、トイレットペーパーは流れていかないことがあるのです。結果的に水位が上がってしまい、最悪、便器からあふれてしまいます。
この時、何回もトイレの水を流そうとする方がいますが、逆効果になる可能性が高いです。流れていかない中で水を流せば、水を追加する行為でしかないからです。
すんなりと流れない
水位こそ、そこまで上がらないまでも、すんなりと流れてくれないケースがあります。この状態もトイレ詰まりの症状の1つであり、排水の部分で何かしら詰まっているからこそ起こりうる症状です。
水位が上がる状態よりかは症状は重くないものの、いずれは水位が上がるような重い詰まり方をする可能性があります。要するに、すんなりと流れない状況は危機的な状況の一歩手前にあると言えるのです。
必要以上に水位が低い
一方で便器の中の水が低い状態も、実はトイレ詰まりの状態になっていると言えます。本来、トイレの便器には一定以上の水がたまるようになっています。これは水があることで排水管からのニオイや害虫を防げるからです。この水を「封水」と言います。
水位が低い状況はトイレ詰まりで起きるケースや、排水の勢いが強い場合に封水までも排水されてしまうケースなどで起こります。あふれないから害がないわけではなく、水位が低いことで起こりうるトラブルもあるので注意が必要です。
トイレ詰まりの直し方を知る前に知っておきたい詰まりの原因
ここからはトイレ詰まりの主な原因について解説していきます。
大量のトイレットペーパー
基本的にトイレットペーパーは水に溶けるため、流しても何ら問題はありません。しかし、あまりにも大量だった場合には溶けきれない前に固まってしまい、流れにくくなってしまうのです。
大量にトイレットペーパーで拭く場面があった際には注意が必要であり、しっかりとした水量を確保することが求められます。
水に溶けない紙などの異物
水に溶けない紙を始め、トイレットペーパー以外の異物を流すと詰まりやすくなります。元々トイレは下水管までの排水が何回か曲がった道になっているので、ストレートで下水管まではいかない構造です。水に溶けない分、曲がったところで固まりやすくなり、詰まってしまうのです。
近年はペット用のトイレ砂を流してしまって詰まるケースやうっかりスマホを落としてしまうケースなどもあります。また食べ残しの残飯を流し、油分が排水のところで固まってしまい、詰まりの原因になります。
水流の少なさ
水流の少なさもトイレ詰まりの原因です。節約のために少ししか水を流さない人が多く、勢いがつかず、流し切れないケースが出てきます。これだとトイレットペーパーですら流し切れず、詰まりの原因となってしまうでしょう。
尿石
尿石がたまってしまうことでトイレ詰まりにつながることがあります。尿石は尿素などが固まって形成されたもので、文字通り石のような硬さが見られます。普段から掃除をしていれば特に心配はありませんが、掃除をサボっていると、トイレ詰まりの要因になってしまうのです。
トイレ詰まりの直し方を知らずに放置NGのケース
水に流せるトイレットペーパーのように、元々水に溶けるものであればあの手この手の対策を講じることで時間の経過に応じてトイレ詰まりが解消されることがあります。場合によっては放置をしても問題ないケースです。
しかし、水に溶けない紙や異物などで詰まらせた場合は基本的に放置NGです。時間の経過で解消される可能性が低いからであり、トイレを使えない事態になってしまいます。
トイレットペーパーや汚物などで詰まらせた場合以外は基本的に放置NGで、速やかに修理の依頼を出して改善を図ることが望ましいのです。
自分でできるトイレ詰まりの直し方
本項目では、自分でできるトイレ詰まりの直し方として代表的なものをご紹介していきます。
ラバーカップで直す
最も一般的で、かつ現実的なやり方にラバーカップがあります。安価に手に入るため、一家に1つは用意すべきアイテムです。使用する際には便器の中の水が飛び散ってもいいように新聞紙などを便器の周りに敷き、あとは便器の中に突っ込んで押し込んだり引いたりしていきます。
この時に水流が生まれやすく、詰まっていたものが流れやすくなるのです。特に大量のトイレットペーパーなどに効果的です。
お湯を入れて直す
ラバーカップがない場合にはお湯を入れるのも有力な方法です。お湯を入れることでより溶けやすくなり、時間の経過で詰まりが解消されやすくなります。
注意したいのが、沸騰したお湯などを入れてしまうことです。便器へのダメージが大きく、便器交換などの事態になりかねません。この場合は50度程度のお湯にとどめ、少しずつ流していきましょう。
ポンプを使って直す
ラバーカップよりも強力なアイテムにポンプがあります。真空式のポンプはラバーカップより吸引力があるため、トイレやそれ以外の排水溝にも効果を発揮します。値段もそこまで高くはないため、水道のトラブルに備えたい方におすすめです。
使用方法はラバーカップとさほど変わらず、何度も動かすだけです。必死にやるあまり、身体に便器の中の水が付着することがないように注意しましょう。
重曹・お酢を使う
重曹やお酢などを使うことでトイレ詰まりが改善することがあります。重曹とお酢を混ぜることで炭酸ガスが発生し、汚れを落としてくれる効果があります。この効果を利用して大量のトイレットペーパーに働きかけて、詰まった部分が流されやすくなるのです。
あくまでも詰まったトイレットペーパーなどに限られた作戦であり、異物が詰まった場合には効果を発揮しないため、すべてに効果を発揮するやり方とは言えません。
トイレ詰まりの直し方を知らなくても安心!修理を頼む際のポイント
トイレ詰まりは一刻を争う事態であり、予断を許さない状況です。明日まで待つということになれば、その間自宅で用を足せず、かなり不自由な生活を余儀なくされます。同時に不衛生な状況を放置することになります。
アパート・マンションであれば便器から漏れ出た水が床に染み込み、下の階の部屋に被害が及ぶ可能性も否定できません。
一方、相手の弱みに付け込む悪徳業者の存在にも注意が必要です。悪徳業者は料金面で異様な安さを示しつつ、理由をつけて値段を吊り上げようとします。その他、不必要な工事を盛り込もうとし、あの手この手でお金を巻き上げてこようとするので、要注意です。
ネットでの口コミや評判をチェックすることで、これらを見抜いていくことも可能です。一刻を争う事態ではありますが、冷静かつ慎重に業者選びを行うことがとても重要となります。
トイレ詰まりの直し方を知っているからこそ知っておくべき!業者を呼ぶ・呼ばないの判断基準
修理を依頼するポイントとして、まずトイレ詰まりの原因がトイレットペーパーなのかそれ以外なのかをはっきりさせておくことが大切です。仮にトイレットペーパーであれば、先ほどご紹介した方法を試すことで即効性があるもの・ないもの問わず、自分の手で解決できる可能性が高いと言えます。
また、わずかながらでも水位が下がっているケースは通り道が少しでも確保されているため、時間があるタイミングで何らかの手段を講じることも可能です。
それ以外に原因があった場合には、物理的に取り除くこともできないわけではないものの、便器を傷つけてしまう可能性をはじめ、さまざまなトラブルに直結します。異物などで詰まった場合はその時点で修理を依頼することをおすすめします。
まとめ
トイレ詰まりの状況は、さまざまなトラブルの可能性を秘めており、場合によっては「大惨事」になりかねません。この惨事を防ぐには、ラバーカップの確保を始め、トイレ詰まりの直し方を知っておくことが大切です。
何より、大量のトイレットペーパーを流さないこと、トイレットペーパー以外のものを流さないなど普段から正しい利用方法に務めていれば防げることと言えます。一方、築年数が経過したマンションを始め、元々水流が弱いところでは詰まりやすい環境が整っているので、いくつも詰まり対策のグッズを確保することも大切です。
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