ウォシュレットの取り付けに必要な費用とは?賃貸でもできる?設置条件や注意点、自分で行う方法も解説
この記事の監修者
有限会社安田製作所 代表取締役
東都住設協同組合 代表理事
安田 篤司
保有資格
- 建設業関連 監理技術者
- 管工事全般 1級管工事施工管理技士
-
ガス関連
ガス消費機器設置工事監督者
ガス可とう管接続工事監督者
日本ガス協会内管工事士 -
水まわり関連
給水装置工事主任技術者
排水設備工事責任技術者 - 電気関連 第二種電気工事士
どの家庭のトイレにも取り付けられるようになったのがウォシュレット・温水洗浄便座です。ウォシュレットは大変便利なため、今まで取り付けてこなかった家庭でも、ウォシュレットの取り付けの検討を始めたところも多いのではないでしょうか。
本項目では、ウォシュレットの取り付けを中心に、そもそも自分で取り付けが行えるのか、費用はいくらぐらいかかるのかなどをまとめました。
ウォシュレットの取り付けは自分でもできる?
自宅にウォシュレットの取り付けを行いたい場合、自分でもできるものなのかと疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。本項目では、ウォシュレットの取り付けは自分でもできるのかについてまとめました。
自分でできるが、取り付けは大変
結論から言いますと、ウォシュレットの取り付けは専門家でなくても行えます。しかし、取り付けを行うのは大変なので、できる限り専門の職人に依頼することをおすすめします。
最大の理由は取り付けの難しさにあります。そもそもウォシュレットの取り付けが可能なトイレなのかどうかを判断しなければなりません。そもそもトイレの中にコンセントがなければ難しく、コンセントを新設するには電気工事店への依頼が必要です。
加えて便器のタイプがウォシュレットに対応しているかの確認も大事で、トイレの寸法や工具、便座を取り外して器具を装着するなどの作業が欠かせません。
取り付け自体はできないわけではありませんが、やるべきことが多く、何のトラブルなくスムーズにウォシュレットを利用できるようにするには、専門サービスに依頼した方が確実です。
ウォシュレットの取り付けを自分で行う方法
ウォシュレットの取り付けをどうしても自分で行いたい場合には、以下のステップを経て行っていく必要があります。
- ウォシュレットの取り付けが可能なトイレかを確かめる
- 工具を用意して便座や給水管を取り外す
- 金具などを取り付けてウォシュレットを設置する
ここからは上記の内容についてまとめていきます。
ウォシュレットの取り付けが可能なトイレかを確かめる
そもそも自宅のトイレがウォシュレットの取り付けが可能なトイレなのかを見極めていきます。トイレの中にコンセントがあるかどうか、便器がウォシュレットの取り付けに対応しているのか、ウォシュレットを動かすのに必要なトイレのサイズが確保されているのかなどを確かめます。
仮に取り付けが難しい場合には便器全体を交換する必要があり、その場合は自力で行うのは困難です。ウォシュレットの取り付けができるかどうか、まずはそこからチェックが必要です。
工具を用意して便座や給水管を取り外す
プラスドライバーやスパナといった工具を用意し、便座や給水管を取り外します。給水管を取り外すのは工具があれば可能ですが、水がこぼれるなどの影響があり、場合によっては水が噴き出すような事態も想定できます。
また、しっかりと取り外さないと何らかのトラブルにつながる可能性も出てくるため、細心の注意を払わないといけません。
金具などを取り付けてウォシュレットを設置する
ウォシュレットを取り付ける際には専用の金具を活用していきます。分岐金具と呼ばれるものがあり、この金具をくっつけることでウォシュレットの利用が可能となります。
その後ウォシュレット本体を設置することでウォシュレットが使えるようになりますが、ここまでに色々手間がかかるのです。
そのため、セルフで取り付けられる人もいる一方、手間暇やトラブルを想定するならば、できる限り専門家に依頼した方がよく、確実かつ安心です。
ウォシュレットの取り付けを自分で行う際の注意点
ウォシュレットの取り付けをどうしても自分たちで行いたいと考える方は、以下の点に注意が必要です。
- 延長コードでの対応は絶対に避ける
- チェックが甘いと買い直す可能性が出てくる
- 配管をいじりすぎて修復ができなくなる可能性
ここからは上記の内容について解説していきます。
延長コードでの対応は絶対に避ける
自分でウォシュレットの取り付けを行う場合に絶対に避けなければならないのは延長コードの利用です。例えば、トイレ内にコンセントがない場合、近くにあるコンセントから延長コードを活用して利用しようとする人もいるはずです。
しかし、延長コードを活用する場合、用を足した際に周囲に飛び散って延長コードに付着して感電や漏電が生じ、最悪の場合、火災につながってしまうケースも考えられます。
ウォシュレットにはアースが設置されており、アースによって感電を防げます。多くの延長コードにアースの端子がついていません。以上の点からも無理やり延長コードで電源を引っ張ってくるようなやり方は適さないと言えます。
チェックが甘いと買い直す可能性が出てくる
ウォシュレットを動かすためには、主に3つの寸法をチェックしなければなりません。
- A寸法→便器の中心から左側の壁までの寸法
- B寸法→便器の中心から右側の壁までの寸法
- C寸法→オート開閉機能がスムーズに動く距離
これら3つの寸法がすべて一定のサイズ以上でないと動作しない可能性が出てきます。無理やり設置しても上手く動かず、買い直しを余儀なくされてしまうのです。またタンクの場所によっては、ウォシュレットの設置が難しいケースもあります。
チェックすべき点が多く、場合によっては装着できない可能性もあるので、細心の注意が必要です。
配管をいじりすぎて修復ができなくなる可能性
ウォシュレットを利用する中で、水漏れトラブルが増えています。この水漏れは配管が原因となるケースが多く、少しいじっただけで取り返しがつかなくなることも考えられます。
特に自分の手で配管をいじったことで、修復が出来なくなる可能性もあるでしょう。その場合はすぐさま使用を中止し、専門家に修理依頼を行った上でウォシュレットを取り付けてもらうのがおすすめです。
ウォシュレットの取り付けにかかる費用は?
ウォシュレットを仮に自分で取り付ける場合には、工具の代金で済みます。すべての工具がある場合、0円で設置が可能です。一方で専門家に依頼を行った場合、取り付けにかかる費用はおよそ8,000円程度が相場です。
しかも、自分で取り付ける場合、色々なトラブルが起こる可能性があり、突発的なトラブルが生じた際に急な対処が難しいでしょう。その点、プロに依頼をすれば、確実に取り付けてくれます。しかも、1万円もかからない値段なので、費用的に考えても専門家に依頼しないデメリットは無いと言えます。
ウォシュレットの取り付けは賃貸でもできる?
賃貸物件にお住まいで、ウォシュレットがない方も、あるととても便利であることから、設置を検討する方もいるはずです。本項目では賃貸で取り付けが行えるのか、そのほかの注意点などをまとめました。
取り付けは可能だが管理会社・オーナーに許可を取る
結論から言いますと、ウォシュレットの取り付けは可能です。しかし、無許可で取り付けを行うのは退去時にトラブルになる恐れが高いため、ウォシュレットの購入前に管理会社やオーナーから許可を取るのがおすすめです。
本来賃貸物件において、リフォーム的なことは許されていません。一方でウォシュレットであれば認めてくれるケースもあります。その先のことも考えて、必ず許可は取りましょう。
管理会社・オーナーが主導するケースも
ウォシュレットの取り付けは基本的に自分で専門家などを手配して自己負担で行いますが、管理会社やオーナーによってはウォシュレットの取り付け工事を主導することがあります。
管理会社・オーナー側がいつも依頼する職人に任せたいといった思惑があるからです。そのようなこともあるため、事前に許可を取っておいた方がスムーズであり、場合によってはウォシュレットの費用を出してくれる場合があります。
自分で取り付けた場合は便座の保管が必要
管理会社・オーナーから許可を得て、自らウォシュレットを取り付けた場合、注意しなければならないのは自分で便座を保管しなければならないことです。便座の所有権は管理会社・オーナーにあり、いわば相手の所有物です。それを勝手に捨てることは許されていません。
管理会社・オーナーに許可を取った際、便座をどこに保管すればいいかを事前に尋ねるのが大切です。
ウォシュレットの取り付けに関する設置条件とは
ウォシュレットの取り付けでは、A~C寸法のようなサイズの条件のほか、コンセントの有無、止水栓の位置などの設置条件があります。
これらの条件が不十分だとウォシュレットを安全かつ快適に利用できません。無理やり設置をしてしまうと何らかのアクシデントが起きたり、思ったような形で性能が発揮できなかったりします。
また、設置条件はメーカーやタイプによって異なることがあるため、注意が必要です。
まとめ
ウォシュレットの取り付けは専門家に頼まなくてもできるものの、チェックすべきものが多いため、基本的には専門家の利用をおすすめします。特にコンセントを増やす必要がある場合は専門の職人でなければ設置が難しいでしょう。
むしろ安全かつ快適にウォシュレットを利用するには専門家に依頼するのが確実です。自分で設置しようとしてムダな出費が生じないようにするためにも、無理せず専門家に依頼することをおすすめします。
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