排水管洗浄のやり方とは?詰まりなどのトラブルを未然に防ぐための普段のお手入れ方法や費用相場について解説!

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排水管洗浄

この記事の監修者

有限会社安田製作所 代表取締役
東都住設協同組合 代表理事

安田 篤司

保有資格

  • 建設業関連 監理技術者
  • 管工事全般 1級管工事施工管理技士
  • ガス関連 ガス消費機器設置工事監督者
    ガス可とう管接続工事監督者
    日本ガス協会内管工事士
  • 水まわり関連 給水装置工事主任技術者
    排水設備工事責任技術者
  • 電気関連 第二種電気工事士

お風呂やキッチンなど排水口から下水へ流れていく道である排水管はさまざまな汚れがつきやすく、詰まりや悪臭トラブルにつながるケースもあります。そんな時におすすめなのが排水管洗浄です。

本記事では排水管洗浄の話題を中心にトラブルを未然に防ぐ方法や費用相場などを解説します。

排水管洗浄の必要性と効果

排水管は、日常生活で発生する汚れや油分が蓄積されやすい場所です。これを放置すると、詰まりや悪臭だけでなく、最悪の場合は排水管の破損や逆流を引き起こす原因となります。本項目では、排水管洗浄の必要性や効果についてまとめました。

排水管洗浄をしないで放置した場合に起こり得ること

排水管の汚れは、油分や食品カスを始め、髪の毛や固形物などと絡み合ってしまうことで起こりやすくなります。仮に排水管が詰まりやすい状態となると、水がスムーズに流れなくなり、最終的には塞がることがあります。

また、排水管内部の汚れが蓄積されることで細菌が繁殖し、嫌な臭いが発生します。さらに、詰まりが深刻化すると、水が流れにくくなり、場合によっては水漏れが生じることもあるでしょう。最悪の場合はその水漏れが周辺に影響を与え、多大な被害を与えることも考えられます。

排水管洗浄が与えるプラスの影響

排水管を定期的に洗浄することで、水がスムーズに流れるのはもちろんのこと、悪臭の発生を防げるので、快適な環境を維持できます。また、細菌やカビの繁殖を防ぐことで、衛生的な環境を作り出せます。

排水管が詰まってしまうと、排水が必要な時にスムーズな排水ができなくなってしまうため、不便さが生じます。そうした不便さがなくなるのもプラスの影響の1つです。

自分で行う排水管洗浄の方法

排水管洗浄の必要性を感じた場合に、専門のプロに依頼することを考えた方もいるはずです。中には専門のプロに依頼する前に、自分で排水管を洗浄できるのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。本項目では、自分で排水管洗浄を行う場合の方法についてまとめました。

お湯・重曹・酢を活用した方法

排水管の洗浄には、お湯や重曹などを活用する方法があります。まず、排水口に重曹を振りかけ、その上から酢を注ぎます。この時、ちょっとずつ入れていくのがポイントです。すると、重曹とお酢が反応し、汚れを浮かします。

汚れが浮いた状態を狙い、お湯を流して仕上げます。この方法は油汚れや軽い詰まりに効果的で、化学薬品を使用せず安全に作業できる点が魅力です。

パイプクリーナーを安全に使うコツ

より確実に行うには市販されているパイプクリーナーを活用する方法です。パイプクリーナーには即効性があり、頑固な汚れや詰まりに効果的です。

一方で、パイプクリーナーの中には「まぜるな危険」などの表記がある商品も多く、取り扱いを誤ると配管を傷めるばかりか、人体に重大な事態を招くケースもあります。そのため、パイプクリーナーの使用前には必ず説明書を読み、適切な量と時間を守ることが重要です。また、換気を良くし、ゴム手袋を着用するなど、安全対策も怠らないようにしましょう。

その他の自分で行う排水管洗浄の方法

プロが行う場合でも、排水管の詰まり解消後の最終対応として、排水口にラップやビニールで包んだ大きめの布などで栓をし、シンクに水を貯めた状態から一気に水を流し込む事で水圧を掛けて洗浄する方法を取る事もあります。

排水詰まりの原因となる可能性などの注意点はあるものの、特別な道具も必要とせず簡単に洗浄ができるため、おすすめの方法です。

排水管洗浄を専門のプロに依頼するメリット

自分で排水管洗浄を行えるものの、軽度の詰まりまでしか対応できないのが実情です。ひどい詰まりがある場合には、専門のプロに排水管洗浄を依頼する必要があります。本項目では、プロに排水管洗浄を依頼するメリットをまとめました。

プロは高圧洗浄が行える

専門のプロに依頼する最大のメリットは高圧洗浄が行えることです。高圧洗浄は文字通り、高い圧をかけて水を出して汚れを落としていくやり方です。詰まりや汚れは目に見えない場所で起きていることも多く、高圧洗浄を行うことできれいにしていくことができます。

こうした高圧洗浄は専門のプロでなければ難しく、定期的にプロに依頼して高圧洗浄を行うことできれいに保てるようになります。

自分で行うとトラブルになることも

排水管洗浄は軽度のものであれば自分で行うことができるだけでなく、一定の効果に期待が持てます。しかし、頑固な詰まりで、しかも強引に詰まりを取り除こうとすると排水管を傷つけるなどの原因になりかねません。

その点、プロであれば最大限傷つけないように排水管洗浄を行ってくれるため、安心して任せられます。トラブルを防ぐためにもプロに任せるのが確実なのです。

排水管洗浄の頻度と費用の目安

排水管洗浄は定期的に行うことで詰まりや悪臭を防ぎ、衛生状況を維持できます。ここでポイントとなるのが洗浄頻度や費用です。本項目では排水管洗浄を行う頻度や、プロに任せた場合の費用を解説します。

プロを呼ぶのはどのくらいの頻度が理想?

一般家庭でプロに依頼をする頻度は、だいたい1年に1回程度が理想とされています。特に油汚れや洗剤や石鹸のカスが溜まりやすいキッチンや浴室の排水管に関しては、使用頻度が高くて詰まりやすいため排水管洗浄の頻度を高める必要があります。

そのため、使用頻度が多いケースに関しては半年に1回程度が理想です。一方で、半年ないし1年を待たなくても、既に排水がしにくい状況であれば早めに行うのが大切です。

排水管洗浄の費用相場

排水管洗浄の費用は、一戸建てで2~3万円台、マンションだとだいたい1万円前後が一般的な相場となります。マンションの場合は洗浄を行う範囲が限られ、1世帯のみとなると、そこまで大きくはかかりません。また、アパート・マンションでは入居・退去時等に管理会社が行うのが普通です。

排水管洗浄の費用を抑えるには、複数のプロに見積もり依頼を行うなど、費用の確認を行っていくことが必要です。また、詰まりが起きてから呼ぶと緊急対応として費用を多めに請求される可能性があります。ですので、プロに依頼をするのであれば、軽度の詰まりの時に呼ぶのが理想的です。

排水管洗浄を行う際の注意点

排水管洗浄を行う際には、作業時のトラブルを避けるための準備が欠かせません。本項目では作業を行う際の注意点をまとめました。

無理に詰まりを取ろうとしない

排水管洗浄において注意したいのが、無理に詰まりを取ろうとしないことです。例えば、詰まって排水しにくい状況になるとついつい無理やり詰まりをとろうとしがちで、パイプクリーナーなどを必要以上に使う人もいるはずです。しかし、配管を傷つけるばかりか、人体に悪影響を及ぼしかねません。

また、物理的に詰まりを取ろうとすれば配管を傷つけます。自分ではどうにもならないという時にはいち早くプロを呼ぶのが確実なのです。

プロ選びでトラブルを防ぐ方法

プロを選び、作業を任せることがトラブルを避ける要因となる一方、そのプロを選ぶ際に間違った選び方をすると、逆に騙されてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

プロを選ぶ際には、実績や口コミを参考に信頼性の高いプロを選ぶのがおすすめです。例えば、料金が明確に提示されているか、見積もりに不明点がないかを確認することも重要です。

排水管洗浄には限界がある?

排水管洗浄を定期的に行うことはとても大事な一方、いくら排水管洗浄を行っても、排水管自体が老朽化すると、通常の洗浄だけではトラブルを解決できない場合があります。本項目では老朽化した排水管の扱いについてまとめました。

老朽化した排水管のリスク

排水管が劣化している場合、高圧洗浄を行うと破損のリスクが高まります。高圧洗浄に耐え切れない可能性を想定しなければなりません。そのため、前もって排水管の内部を撮影した上で、状況を確認する必要があります。

排水管の中を撮影することで排水管の状況がチェックでき、場合によっては詰まりを見ることもできます。えげつないほどの詰まりを見て、「重曹や酢だけではどうにもならない…」と感じてしまう方もいます。必要に応じて詰まりの取り方を調整し、排水管を傷つけずに汚れを除去することが必要です。

洗浄だけでは解決できない場合

例えば、排水管が老朽化して穴が開いている場合や、高圧洗浄を行っても問題が改善しない場合は、排水管の補修や交換が必要です。排水管から漏水している場合には排水管を交換するなど、さまざまな方法で対応します。

特に自分の手で無理やり詰まりを取ろうとして排水管を傷つけた場合には、早急にプロに依頼を行いましょう。

排水管洗浄を自分たちで行う際のスケジュール

排水管洗浄を自分たちで行う場合、おおむね週2回前後が理想的です。キッチンもお風呂も洗面所も、毎日のように利用する場所であり、使用頻度が高ければ当然汚れやすくなります。そのため、週2回程度掃除を行うことで詰まりを悪化させないことが可能です。

一方、集合住宅であれば、管理会社が定期的に高圧洗浄を行うため、セルフでちょくちょく作業を行えば、ある日突然詰まりが酷くなるようなケースは考えにくいと言えます。ですので、最低でも週1回は掃除を行うようにするのがおすすめです。

まとめ

排水管洗浄は目で見えるところ、見えにくいところがあり、詰まりがとれたと思いきや、見えないところではかなり汚れているケースもあります。少しでも詰まりがあって、なかなか排水の状況が良くならない場合にはプロに依頼を行い、本格的な高圧洗浄をしてもらいましょう。

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