風呂釜が故障した時の修理方法とは?修理の費用相場や修理すべきかの判断方法、耐用年数や寿命についても解説!

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風呂釜 修理

この記事の監修者

有限会社安田製作所 代表取締役
東都住設協同組合 代表理事

安田 篤司

保有資格

  • 建設業関連 監理技術者
  • 管工事全般 1級管工事施工管理技士
  • ガス関連 ガス消費機器設置工事監督者
    ガス可とう管接続工事監督者
    日本ガス協会内管工事士
  • 水まわり関連 給水装置工事主任技術者
    排水設備工事責任技術者
  • 電気関連 第二種電気工事士

築年数が経過した住宅のお風呂に多いのが風呂釜です。風呂釜が故障してしまうとお風呂に入ることができず、かなり不便な日々を過ごすことになります。万が一風呂釜が故障した場合、どのように修理をすべきか、前もって知っておくことがおすすめです。

本記事では、風呂釜が故障した時の修理方法を中心に、修理にかかる費用や耐用年数・寿命などを解説します。

風呂釜の故障の前に知っておきたい風呂釜のあれこれ

風呂釜は古い家などにはありがちで、家庭でお風呂を沸かすための重要な設備です。その役割や仕組みを理解することで、適切なメンテナンスや問題発生時の迅速な対応が可能になります。

また、種類や特徴を知ることで、自分の家庭に最適な風呂釜を選ぶ手助けとなります。まずは、風呂釜に関するあれこれについて解説します。

風呂釜とは?その役割と仕組み

風呂釜は、お湯を沸かしたり循環させたりするための装置であり、家庭で快適に入浴できる環境を整える役割を果たします。風呂釜は別名「バランス釜」と呼ばれるなど、言い方はさまざまです。

風呂釜の仕組みは、浴槽の水を沸かし、浴槽にお湯を送るというシンプルなもので、沸かす場所が屋内にあるか、屋外にあるか、排気をどのように行うかで異なります。

風呂釜の種類と特徴・耐用年数

風呂釜には主にガス式が多く、ガスでお湯を沸かすタイプが主流となります。お湯を循環させて浴槽の水温を高めていくのが一般的です。

ゆえに排気をどうするかがポイントになりやすく、室内にありながらもダクトが屋外まで伸びて排気を行うものもあります。

風呂釜の耐用年数はおよそ10年程度とされ、10年を目安に交換を検討しましょう。使用頻度によっては10年を待たずに故障するケースもありますが、故障の兆候が出ているかを常日頃確かめることが必要です。

風呂釜の故障のサイン

風呂釜が故障すると、入浴が不便になるだけでなく、家庭全体の生活にも影響を及ぼします。温度が安定しない、異音がする、異臭がするなどのサインは、早めの点検や修理が必要な場合があります。本項目では、風呂釜の故障のサインについてまとめました。

温度が安定しない

風呂釜が設定した温度を保てない場合、浴槽の温度が安定しなくなります。この場合、追い焚きができていない可能性があり、機器の故障を始め、フィルターの詰まりなどが考えられます。

また温度センサーや電気系統の故障、部品の劣化なども考えられます。シャワーを使う際に突如水になってしまったり、突然熱湯が出てきてしまったりする状況では、何らかの不具合が生じていると考えるべきでしょう。

異音や異臭がする

風呂釜から「ボン」などの異音が聞こえる場合、熱交換器に何かしらの異常が起きている場合があります。また、異臭がする場合はガス漏れや配管の汚れが疑われます。

これらの症状は命にかかわる重大な事態を招きかねず、放置すると安全性に関わる可能性が出てきてしまうため、注意が必要です。異音や異臭を感じたら、速やかに点検を行い、必要に応じて専門のプロに依頼しましょう。

風呂釜の故障を未然に防ぐ点検方法

風呂釜のトラブルを未然に防ぐには、日常的な点検が重要です。簡単な点検や清掃を行うことで、大きな修理を防ぐことができます。特に水漏れや汚れなど、目に見える問題は早期に発見して対応することで、風呂釜の寿命を延ばすことができます。

本項目では、誰でも行える点検方法についてまとめました。

日常的にチェックするべきポイント

風呂釜の正常な稼働を確認するためには、毎日の使用後に点検を行う習慣をつけるのがおすすめです。例えば、運転中の音や振動がいつもと違う場合は、何かしらの不具合が起きている可能性があります。

その際に周辺に水漏れがないか、ガス臭がしないかなどの確認を行うのが重要です。仮にプロに点検依頼をする際、これらの情報を伝えると原因をすぐに見つけ出して、応急処置を含めた対応をしてもらいやすくなります。

逆に、これらの基本的な点検を怠ると、後々大きなトラブルを招くことがあるため、常にチェックするのがおすすめです。

不具合があったらすぐに相談

お湯の調整がしにくい、異臭がする、点火がしにくいなど、さまざまな不具合があります。日々風呂釜を使う中でこれらの不具合があったらすぐにプロに点検を依頼しましょう。だましだまし使うよりも、早期に点検を行ってメンテナンスを施せば、大規模な修理を回避できるからです。

何よりだましだまし使っていく中で何らかの事故が起きてしまうのが最悪です。安心して風呂釜を利用するためには、不具合を見つけたらすぐに相談する姿勢が問われます。

故障した風呂釜修理の費用と相場

風呂釜の修理費用は、故障の種類や規模によって大きく異なります。一般的な修理には部品代と作業費がかかりますが、これが交換費用よりも高額になる場合もあります。修理を選ぶべきか交換するべきか、費用面での判断基準を知ることが大切です。本項目では修理費用などを解説します。

修理費用はどれくらい?

一般的に風呂釜の修理費用は修理の項目によって異なります。例えば、安全装置などの修理であれば1万円程度で済みます。しかし、風呂釜全体を交換するような形だと10万円を大きくオーバーするような値段となるでしょう。

小さな部品の交換で済む場合は比較的安価ですが、内部配管の交換やポンプの修理など、大規模な作業が必要な場合は高額になることもあります。これらに加えて、出張費や緊急対応費が追加される場合もあるため、見積もりを取る際にこれらの費用も確認しましょう。

修理と交換、どちらを選ぶべきか

修理が可能であればコストを抑えられる場合も多いですが、風呂釜の使用年数が10年以上の場合は、交換を検討したほうが長期的には経済的です。修理にかかる費用が新品の価格に近い場合や、頻繁に不具合が発生する場合は、交換を選ぶほうが合理的な選択となるでしょう。

一方で風呂釜から給湯器への交換では30万円ほどかかることもあります。給湯器に関しては台所などで利用できる場合であれば、その方がランニングコストも抑えられるようになるほか、安全性も高いのでおすすめです。

故障した風呂釜の修理方法

風呂釜の修理方法は、まずどこに不具合があるかを確かめるところから始めます。燃料装置や安全装置、電気系統など、故障している箇所が必ずあるため、どこで故障しているかを確認します。

故障した場所を見つけたら、あとはその箇所の修理を行い、再度動かしてみて正常に作動するかを判断する流れです。一連の作業は専門資格を持つプロが行う必要があり、一般の人がDIYで行う事は法律で禁止されています。

風呂釜の故障時にプロに依頼する際の注意点

風呂釜の修理や交換は専門知識が必要な作業です。信頼できるプロに依頼することで、安心して作業を任せることができます。ただし、プロ選びを誤ると高額な費用を請求される場合もあるため、注意が必要です。本項目ではプロに依頼する際の注意点をまとめました。

信頼できるプロの見分け方

信頼できるプロを見つけるには、口コミや評判を確認するのが確実です。複数のプロに問い合わせを行い、対応の丁寧さや料金体系の明確さを比較するのもおすすめです。

風呂釜ではガスを扱うため、ガス関係の資格を持つ技術者が在籍しているかどうかも確認するポイントの一つです。特にガス風呂釜ではガス消費機器設置工事監督者(特監法)の資格保有が義務付けられています。

プロに見積もりを依頼する際のポイント

見積もりを依頼する際は、修理内容を具体的に確認し、不明な点があれば質問しましょう。また、複数の業者から見積もりを取ることで、相場を把握することができます。提示された費用が適正であるかをしっかりと見極め、トラブルを未然に防ぎましょう。

一方で、とにかく安ければいいわけではなく、あくまでも安全に、誠意な対応を見せてくれるかも大事な要素です。費用面や誠意ある対応など、総合的に判断していくことをおすすめします。

風呂釜を故障させずに長持ちさせるためのメンテナンス方法

風呂釜を長期間使用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に清掃や水質管理を徹底することで、部品の劣化や汚れによるトラブルを防ぐことができます。少しの手間で寿命を大幅に延ばすことが可能です。本項目ではメンテナンス方法についてまとめました。

定期的な清掃で寿命を延ばす

風呂釜の耐用年数はおおむね10年程度とされていますが、定期的な清掃を行うことで耐用年数以上に使うことは可能です。

例えば、風呂釜内部の配管には、使用するたびに水垢や汚れが蓄積します。これを放置すると性能が低下し、故障の原因となります。そのため、月に一度は専用の洗浄剤を使用し、内部を清潔に保ちましょう。外部の清掃も定期的に行うことで、外観を保ちつつ、異常を早期に発見することができます。

つけ置きで簡単に行える

お風呂の掃除に関してはつけ置きを行うことで簡単に行えます。専用の風呂釜洗剤を活用し、一定時間放置してから排水を行うなどして、汚れを落としていきます。追い焚き用の穴が1つであれば、追い焚きからの排水、2つであればシャワーを活用して水を送り込むような形にすれば、汚れが出てきます。

これらを1か月ないし2ヶ月に1回行って、きれいな状態を保っていくことで安心してお風呂に浸かれるようになります。

まとめ

風呂釜が故障すると、交換するのに費用がかかるほか、交換するまでに時間がかかるケースも考えられます。「もしかして不具合なのかも…」という兆候を見つけ、少しでも不安に感じた時点でプロに相談をしましょう。

ちょっとした修理で済めば1万円程度で元に戻るので、だましだまし使っていくよりも、プロに聞いてみて判断を仰ぐことをおすすめします。

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